中国語の基本文法をマスターしよう! ~基礎を固める主要表現~
この記事では中国語を学習の初級者の方向けに、とりあえず初めにこれだけ覚えておくべき中国語文法の要点について、まとめて記載をしています。とりあえずこれだけ覚えておけば最低限の会話はできると思いますので、頑張って覚えてくださいね。
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もくじ
1 中国語の特徴
2 中国語の基本的な語順
(1)二重目的語文
(2)一歩進んだ解説!いろいろな述語文
3 中国語の基本的な文の作り方
(1)否定文
(2)一歩進んだ解説!「不」と「没(没有)」の」違い
(3)疑問文
(4)命令・禁止文
(5)受け身文
(6)使役文
(7)連動文
4 時制(過去、未来、現在形)
(1)一歩進んだ解説!「过」や「了」
(2)一歩進んだ解説!「在」と「着」
5 「的」や「地」の使い方
(1)一歩進んだ解説!「得」について
6 離合詞とその使い方
(1)一歩進んだ解説!離合詞の見分け方
(2)場所を表す語順
(3)回数や期間を表す語順
7 可能、義務、願望の表現
8 介詞(前置詞のような)
9 色々な副詞の紹介
10 「了」の用法
11 動詞+補語の熟語
12 よくみかける重ね型
13 中国語の語順についての注意点
14 おすすめの教材
1 中国語の特徴
漢字1つで意味が通じる
日本で「食べる」は3文字使いますが、中国語では「吃」の一文字で通じます。とっても便利な言語ですね。ですので、例えば中国語から日本語へ翻訳をするときには、やはり文字数は増えます。逆に、日本語で言いたいことを中国語に置き換えると、とても短くなったりして、本当にこれでいいのかなと疑ってしまうこともあります。中国のネイティブの人と話をしていると、もちろん教科書通りには話をしてきません。いろいろな品詞が省略されることも多く、「过来看!」といわれると、「こっちに来て見て!」という意味ですが、3文字で言えてしまうんだと中国語を勉強したてのころはびっくりしたものです。中国語がまだ全くわからなかったときに、中国を旅行した際、どうにか相手に意思疎通を図りたくて、一生懸命ノートに漢字で「吃」「去」と書いて、食べたいものを注文したり、電車のチケットを買ったものです。特に日本で育った人ならばある程度の漢字は推測できることがありますので、その点からも漢字1つで意味が通じてしまうことは便利で面白いことですよね。
活用がない
中国語には、英語のように動詞が過去形になったり、過去分詞になったりと、活用することはありません。「她住在日本」は現在「彼女は日本に住んでいます」ですが、「去年她住在日本」は「昨年彼女は日本に住んでいました」となりますが、中国語には過去形に変化することがないので、「住(すむ)」はそのまま使い、文の中の「去年」から過去のことだと判断します。現在、過去、未来においても、一人称でも動詞は変化しません。ちなみに、英語のsのような複数形にも変化しません。「2つのケーキ」は、英語では「Two cakes」ですが、中国語では「两个蛋糕」です。このあたりは、日本語と似ていますよね。中国語の文法が英語に似ているという人もいますが、実は似ていない点も多く、むしろ日本語と似ている部分もあり、「中国語」として新しい概念の言語を習得できる面白いチャンスかもしれません。
語順が大切さ
中国語でとても大切なのが語順です。日本語のように「が」や「を」にあたる助詞がないので、語順によって誰が何をしているのかを判断しなければなりません。「大家称赞他」は「みんなが彼を称賛する」という意味ですが、「大家」はみんな「他」は彼「称赞」は称賛するという意味で、「が」「を」は文の中に含まれていませんよね。中国語では語順が決まっているため、この場合は「主語+動詞+目的語(人称代名詞)」となりそこから意味を判断します。また、語順が1つ違えば、意味も違ってきます。日本語では「みんなが彼を称賛する」と「彼をみんなが称賛する」は同じ意味ですが、「大家称赞他」と「他称赞大家」では大きく意味が違います。後半のものは、「彼がみんなを称賛する」と主語が違ってきます。ですので、語順をマスターすることも中国語マスターへの一つといえるでしょう。
2 中国語の基本的な語順
ポイント!
中国語の基本的な語順は、S+いつ+どこ+V+O
中国語の、主語、動詞の関係は英語と似ていると言えるのかといつも疑問に思っています。似ているというのは、それは語順の一部のみの話で、中国語には未来形や過去形に動詞が変わるということもないですし、過言かもしれないですが、動詞さえ意味が分かっていれば、そのまわりの助動詞、副詞も推測することができます。
また、中国語の文章を読むときには、動詞の前と後で分けて考えた方がわかりやすいです。それは、中国語では、「いつ」や「どこ」といった時間や場所を表す場合は、動詞の前に語順が来るからです。そして、動詞の後に、複文が入ってきたりすると、動詞の前後で文章を考えてみる、という方法はさらにわかりやすいものとなるでしょう。
中国語では、基本的にはS+V+Oやの語順です。例えば、「我吃饭」はそうですよね。「我」は主語、「吃」は動詞、「饭」は目的語で何を食べるのか、というようになります。そのSとVの間に、「いつ」や「どこ」が入ってくるわけですね。中国語を勉強したての頃、中国の人との会話で、「我今天很忙」という聞いたときに、なんで「今天」が主語の後にすぐに来てるの!?とびっくりしたものです。英語では、「I am busy today」と書きますよね。その語順に、なんて日本語に似ているんだ!と。
中国語の基本的な語順 S+V+Oについての例文
S+V+O | 我学习汉语 | wǒ xué xí hàn yǔ |
S+いつ+V+O | 我每天学习汉语 | wǒ měi tiān xué xí hàn yǔ |
S+いつ+どこ+V+O | 我每天在家学习汉语 | wǒ měi tiān zài jiā xué xí hàn yǔ |
この場合、「每天」は毎日という意味の中国語で「いつ」を表し、「在家」は家でという中国語で「どこ」を表しています。このように、S「我」とV「学习」の間に入ってきます。
2-(1)二重目的語文
ポイント!
目的語を2つとることができる主な動詞を覚えておこう
ちなみに、中国語にも英語同様に、S+V+O+Oというように二重目的語文があります。しかも、二重目的語をとることができる動詞とできない動詞があるので、注意してください。「给」「教」「送」「叫」「告诉」は、2つ目的語をとることができますが、「介绍」「打电话」 は2つの目的語をおくことができません。
老师教我们中文 | lǎo shī jiào wǒ men zhōng wén | 先生は私たちに中国語を教えます |
我送她一个礼物 | wǒ sòng tā yī gè lǐ wù | 私は彼女にプレゼントを贈ります |
请给我打电话 | qǐng gěi wǒ dǎ diàn huà | 電話をください |
×请打电话我 | × | × |
2-(2)一歩進んだ解説!いろいろな述語文
さて、ここで一歩進んだ解説です!よく、例文で「我是日本人」という文章が出てきますね。英語でいうS+V+Cの形です、”I am Japanese”のような。この場合、「我」は主語、「是」は動詞、「日本人」は補語となります。しかし、このような例文も見たことがないでしょうか。「今天星期六」、この文には、「是」は入っていませんね。S+V+Cも成り立つんだなと考えて、「今天是星期六×」と書いては、これは×になります。中国語では主語の後に来るC補語(名詞、形容詞)には要注意です!
述語名詞文…主語とは何かを説明する文
述語の部分が名詞になっている述語名詞文では、「是」を使う場合と使わない場合があります。述語に曜日、数字、年齢などがくると、「是」を使わないことがあります。
「是」 あり | 他是我的老师 | tā shì wǒ de lǎo shī | 彼は私の先生です |
「是」 なし | 今天星期二 | jīn tiān xīng qī èr | 今日は火曜日です |
述語形容詞文…主語はどんな感じかを説明する文
例えば、英語で「今日は暑いです」は、“Today is very hot.”ですが、中国語の場合、「今天是很热×」とは言いません。述語形容詞文の場合は、很,太,真などの副詞が動詞の代わりのようなことをしてくれて、文章ができあがります。ただし、比較対象があれば副詞を入れなくても大丈夫です。「(他の本と比較して)这本书贵」「 这本书很贵」でももちろん意味は通じます。
今天很热 | jīn tiān hěn rè | 今日は暑いです |
3 中国語の基本的な文の作り方
さて、ここからは、中国語の基本的な文の作り方について紹介します。否定文、疑問文、受け身文など、本当によく使われる表現ですので、ぜひマスターしましょう!
3-(1)否定文
ポイント!
文の中の「不」と「没」の違いも学んでおこう
中国語の否定文は、「不」「没(没有)」などがよく使われます。S+V+Oの動詞の前に否定形の「不」「没(没有)」を置くのが基本です。形容詞の前におくことも基本です。副詞の前に否定の「不」「没(没有)」を置くこともできます。ただし、副詞の前に置くと部分否定、副詞の後に置くと全体否定となります。
平叙 | 我喜欢中国菜 | wǒ xǐ huān zhōng guó cài | 中華が好きです |
否定 | 我不喜欢中国菜 | wǒ bù xǐ huān zhōng guó cài | 中華が好きではありません |
平叙 | 这个很好吃 | zhè gè hěn hǎo chī | これはおいしいです |
否定 | 这个不好吃 | zhè gè bù hǎo chī | これはおいしくないです |
平叙 | 我有护照 | wǒ yǒu hù zhào | パスポートはあります |
否定 | 我没有护照 | wǒ méi yǒu hù zhào | パスポートはありません |
平叙 | 我不太喜欢蔬菜 | wǒ bù tài xǐ huān shū cài | 野菜があまり好きではない |
否定 | 我非常不喜欢蔬菜 | wǒ fēi cháng bù xǐ huān shū cài | 野菜が全く好きではない |
3-(2)一歩進んだ解説! 「不」と「没(没有)」 の違い
「不」と「没(没有)」にも使い方に違いがあります。「不」の場合は、どちらかというと現在や未来を否定したいときや、主観的な表現、習慣、性質などに用いられます。「是」を否定するのも「不」だけです。「没(没有)」は、所有(ある、ない、の「ない」)の否定、過去の出来事、客観的な情報、状態の前について用いられることが多いです。
「不」の場合 | 「是」の否定、現在、未来、主観的表現、習慣、性質の否定 |
「没」や「没有」の場合 | 所有、過去、客観的な情報、状態変化の前の否定 |
「是」の否定 | 他不是学生 | tā bù shì xué shēng | かれは学生ではありません |
所有の否定 | 我没有钱 | wǒ méi yǒu qián | 私はお金がない |
現 | 今天天气不冷 | jīn tiān tiān qì bù lěng | 今日は寒くない |
過 | 昨天天气没有那么冷 | zuó tiān tiān qì méi yǒu nà me lěng | 昨日はあまり寒くなかった |
主観的な表現 | 我不吃 | wǒ bù chī | 食べない(という意思も含む) |
客観的な表現 | 我没吃 | wǒ méi chī | 食べていない(という事実) |
習慣の否定 | 我不抽烟 | wǒ bù chōu yān | たばこは吸わない |
性質 | 我最近身体不好 | wǒ zuì jìn shēn tǐ bù hǎo | 最近調子がよくない |
状態変化前 | 我身体还没好 | wǒ shēn tǐ hái méi hǎo | 体調はまだよくなっていない |
3-(3)疑問文
ポイント!
いろいろな疑問形をマスターしよう
中国語の疑問文をつくる場合には、3つ基本疑問詞があります。まず、日本語の「~ですか」のように最後に「か」という疑問詞「吗」や「呢」を入れることで疑問文をつくる場合、または「是不是」や「愿意不愿意」のように動詞や形容詞を否定で繰り返した形で疑問文をつくる場合、そして「谁」「什么」のような疑問詞を使う場合です。
「吗」や「呢」について
「吗」や「呢」は文の最後にもってきます。中国に行ってすぐの頃、はじめて食べる食べ物も多く、一緒に食べているときに友人によく以下のように聞かれました。「你喜欢吗?」(すきですか?)とても良い性格の友人で、中国の料理が私の口に合うかを気にしてくれていました。私は、あまり中国語ができない中でも、「喜欢」「好吃」などと答えていたものです。このように、文の最後に疑問詞の「吗」「呢」を持ってくる形が多いです。
そのほかにも、よく使うのが、「你呢?」という言葉です。「あなたはどう?」という自分の意見や考え、感想を求められているときによく耳にしました。「吗」と「呢」の違いについてですが、「呢」の方がやわらかい聞き方、もしくは省略などの形で用いられます。「呢」の方が他の疑問詞の「什么」などと一緒に用いられることも多いです。
你喜欢这个吗? | nǐ xǐ huān zhè gè ma | あなたはこれがすきですか |
你什么不来呢? | nǐ shén me bù lái ne | きみはどうして来ないの |
你呢? | 你觉得怎么样呢? (省略) | nǐ ne | あなたは? |
我的眼镜呢? | 我的眼镜在哪儿呢? (省略) | wǒ de yǎn jìng ne | 私のめがねは? |
よく聞く「你呢?」(「あなたは?」)は、「你觉得怎么样呢?」(「あなたはどう思いますか?」)という疑問文の省略です。「我的眼镜呢?」(「わたしのめがねは?」)は、「我的眼镜在哪儿呢?」(「私の眼鏡はどこかしら?」)という在哪儿が省略された形です。こちらの「呢」もよく使われるので使い方を覚えておきましょう。
動詞や形容詞を否定で繰り返す疑問文
動詞や形容詞を否定の形で繰り返す疑問文があります。感覚というかイメージですが、こちらの方がしっかりと相手の意見を聞きたいときや、少し丁寧な感じがします。以前、留学関係の仕事をしていたときに、中国の学生たちから帰国前に宿泊する日本のホテルについて、このように聞かれたことがあります。「他们把我们的行李可以受到不受到?」「彼らは、私たちの荷物を受け取ってくれますか?」学生たちは、帰国前に日本で空港の近くに1泊するときに、先に荷物をホテルに送ってしまいたかったらしく、ホテル側が荷物を先に受け取ってくれるかどうか確認したかったのです。私は、ホテルに電話をして無事に解決しました。このように、動詞を重ねて疑問文をつくる場合があります。
また、よく「是不是」や「好不好」も耳にします。「是不是」が文の途中に入ると疑問文となります。しかし、最後に付くと、確認「~ですよね」という意味になります。
你愿意不愿意? | nǐ yuàn yì bù yuàn yì | あなたはどうですか |
你下个星期一是不是休息? | nǐ xià gè xīng qī yī shì bù shì xiū xī | あなたは来週の月曜日はお休みですか? |
我们也去,是不是? | wǒ men yě qù shì bù shì | 私たちも行く、のですね。 |
我们一起去吃饭,好不好? | wǒ men yī qǐ qù chī fàn hǎo bù hǎo | 一緒にご飯に行く、のでよいですよね。 |
疑問詞をつかう
英語のwhatやwhyのような疑問詞が中国語にもあります。また、英語でいう「or~?」のような選択する接続詞を用いて表現する場合もあります。疑問詞を文にいれる場合は、日本語と同じような語順で主語と動詞の後に入れることもできます。
疑問詞の例 | 谁(だれ) 什么(なに) 怎么(どう) 怎么样(どのよう) 什么时候(いつ) 为什么(なぜ) 哪里(どこ) 多少(どのくらい)など |
選択接続詞や疑問詞の例 | 还是(それとも) 或者(それとも) 哪一个(どちら)など |
这是什么? | zhè shì shén me | これはなんですか? |
这是谁的书本? | zhè shì shéi de shū běn | これは誰の本ですか? |
我们什么时候去看电影? | wǒ men shén me shí hòu qù kàn diàn yǐng | いつ映画を見に行きますか? |
这种衣服怎么样? | zhè zhǒng yī fú zěn me yàng | この服どうかな? |
为什么你不一起去? | wèi shén me nǐ bù yī qǐ qù | なぜ一緒に行かないのですか? |
多少钱? | duō shǎo qián | いくらですか? |
你今天去还是明天去? | nǐ jīn tiān qù hái shì míng tiān qù | 今日行く、それとも明日行く? |
このように、日本語の語順と同じように疑問詞を入れます。このような疑問文を聞き取ることができれば、会話やリスニング力もアップしますね!また、どのように答えてよいかも考えておくとよいです。
3-(4)命令・禁止文
ポイント!
命令は主語の省略、禁止は話ことばと書き言葉に注意
中国語の命令文は、主語が省略されることが多いです。また、「!」を使って表します。例えば、「(你)看看!」は「見てよ!」という命令文になります。また、禁止文は、話ことばでは、「不要」+Vや「别」+Vをよく使います。看板などの注意書きでは「禁止」や「请勿」などもよく目にします。日本のトイレなどには、よく中国語で「トイレットペーパー以外のものを流さないでください」という注意書きを目にすることがありますよね。
过来! | guò lái | きなさい! |
快点! | kuài diǎn | 早く! |
别动! | bié dòng | うごかないで! |
请不要冲走厕纸以外的东西 | qǐng bù yào chōng zǒu cè zhǐ yǐ wài de dōng xī | トイレットペーパー以外のものを流さないでください |
禁止吸烟 | jìn zhǐ xī yān | 禁煙 |
请勿动手 | qǐng wù dòng shǒu | 手をふれないでください |
3-(5)受け身文
ポイント!
「A+被+B(行為者)+動詞」の構文
受け身文とは、「~される」という文です。英語では、動詞の形が変わりますが、中国語では「被」「让」「叫」「给」などの介詞を用いて表現します。例えば、「お財布を盗まれた」などの例文を中国語で暗記しておくと、「A+被+B(行為者)+動詞」の構文「AはBに動詞される」を思い出しやすくなります。
我的钱包被小偷偷了 | wǒ de qián bāo bèi xiǎo tōu tōu le | お財布を盗まれました |
3-(6)使役文
ポイント!
「(A+)让+B~」「Bに~させる」という構文
使役文は、「~させる」という文です。こちらも、受け身文と同じように介詞の「让」「使」「叫」を用いて表現します。例えば、日常でよく使うフレーズとして、「お待たせしました」とか「待たせちゃったね」といった表現ですが、「(A+)让+B~」「Bに~させる」という構文を覚えてしまうと便利です。主語となるAは省略されることが多いですので、直接「让」から文章をはじめます。否定文の場合は、「让」の前に「不」や「没」をもってきます。
(我)让你久等了 | wǒ ràng nǐ jiǔ děng le | お待たせしました |
警察不让我走 | jǐng chá bù ràng wǒ zǒu | 警察は私を行かせなかった |
3-(7)連動文
ポイント!
文の流れのまま動詞を訳しても大丈夫
ひとつの文の中に2つの動詞がある文章のことをいいます。この連動文は中国語によく出てきますし、使いこなせるようになるととても便利です。後ろの動作が前の動作の目的を説明したり、前の動作が後ろの動作の手段や方法を説明したりします。
我坐飞机去日本 | wǒ zuò fēi jī qù rì běn | 飛行機に乗って日本へ行った |
你过来看看 | nǐ guò lái kàn kàn | こっちに来て見て |
4 時制(過去、未来、進行形)
ポイント!
助詞や副詞を使って時制を作ろう
中国語にも、過去、未来、そして現在進行形を表す漢字がありますが、英語の「~ing」のように決まった形はありません。しかも、動詞の活用もありません。英語のように、「come」が「came」になったりもしません。特に、中国語には過去を表現しなくても過去形になっている文章もありますので、そのような場合は文脈から考えることになります。
中国語の勉強をしていて、現在形は「在」「着」をいれる、過去形は「了」をいれる、未来形は「会」をいれると思っている人もいるのではないでしょうか。これは、間違いではありませんが、このような表現は一部にすぎません。「在」は存在を表す動詞でもありますし、「了」は変化を表すときに用います、また「会」についても英語でいう「will」とは少し違った用法がありますので、時制については英語と混同して考えないでください。
基本的には、中国語には過去形、進行形のときにも動詞の活用はありません。例えば、「我去东京出差」はいつの出来事でしょうか。これは、「わたしは出張で東京に行きます」となり、未来のことを表しています。もしすでに東京にいるならば、「我出差来东京」(「わたしは出張で東京に来ています」)となりますよね。ですので、文脈から考えたり、また、文の中に入っている「昨天」「去年」「明天」など過去や未来を表す言葉で、いつのことかを判断したりします。
我是老师 | wǒ shì lǎo shī | わたしは先生です |
我去年是老师 | wǒ qù nián shì lǎo shī | 私は昨年先生でした |
我明年是老师 | wǒ míng nián shì lǎo shī | 私は来年先生です |
今天很冷 | jīn tiān hěn lěng | 今日はとても寒い |
昨天很冷 | zuó tiān hěn lěng | 昨日はとても寒かった |
明天很冷 | míng tiān hěn lěng | 明日はとても寒い |
このように、まずは文章のなかの「いつ」のことかが表されている言葉で判断することです。ただし、もちろん中国語にも過去や未来の表し方はほかにもありますので紹介します。
過去を表す
動詞の後に、「了」「过」の助詞をおくことで完了や経験を表すことができます。否定文のときは、「没」を入れると過去の表現になります。
我吃了一碗饭 | wǒ chī le yī wǎn fàn | ご飯を一杯食べた |
我买了一本书 | wǒ mǎi le yī běn shū | 本を一冊買った |
我今天没去学校 | wǒ jīn tiān méi qù xué xiào | わたしは今日学校へ行かなかった |
ただし、この「了」は過去を表すのではなく、「完了」や「変化」の意味の助詞ですので、「了」=過去の表現として理解するのはやめておきましょう。例えば、「ご飯を食べたら出かけましょう」という中国語は、「我们吃饭了再走吧」となりますので、「了」が含まれていても、過去の出来事とは限りません。「了」の助詞に比べてわかりやすいのが「过」です。これは、「~したことがある」という経験を表す助詞です。ただし、こちらも「过」のみで動詞としても役割を果たしているので、文脈によって意味を判断しましょう。
我去过一次日本 | wǒ qù guò yī cì rì běn | 日本に一度行ったことがあります |
我吃过这个 | wǒ chī guò zhè gè | 私はこれを食べたことがあります |
(動詞)过河 | guò hé | 河を渡る |
(動詞)过马路 | guò mǎ lù | 道路を横切る |
4-(1)一歩進んだ解説!「过」や「了」
「过河」や「过马路」の「过」は、動詞にすると日本語の「過ぎる」と同じような意味があります。「了」の漢字も動詞では、日本語の「済んだ」「完了した」というような意味があります。ですので、「这件事已经了啦」(「その件はもう済んだことだ」)と訳すことができます。中国語には、同じ漢字でも意味や読み方が違う漢字もあります。特に、助詞や副詞には、日本語の過去や未来の表現に加わるだけでなく、その漢字自体に意味があることがありますので、注意が必要です。時間があれば、じっくり一つ一つ辞書で調べてみると面白いと思います。中級や上級者にも、あの漢字ってこういう意味もあったんだ!という発見がありますよ、きっと。
未来を表す
「~するつもり」「~だろう」「~の予定だ」といった未来の出来事を表すときに、「会」や「打算」を用いることがあります。
今天不会下雨的 | jīn tiān bù huì xià yǔ de | 今日はきっと雨にならないだろう |
他不打算去吗? | tā bù dǎ suàn qù ma | 彼は行かないの? |
ただし、「会」は「できる」という助動詞の意味もあります。「我会说中文」といえば、「私は中国語を話すことができます」という意味になりますし、「我会过他一面」となれば「私は彼と一度顔を合わせたことがある」という動詞の使い方にもなります。そのほかに、未来を表す単語としてよく使われるのが「要」(助動詞)「马上」「快」(副詞)などです。
明天我要不要来? | míng tiān wǒ yào bù yào lái | 私はあす行かなければなりませんか? |
我马上到,等一下 | wǒ mǎ shàng dào děng yī xià | もうすぐ着くから、ちょっと待っててね。 |
火车快到站了 | huǒ chē kuài dào zhàn le | 列車はまもなく駅に着きます。 |
現在を表す
「~している」など、現在の動作や状態、存在を表すときには、「在」「着」などを用いて表現します。
他在写信 | tā zài xiě xìn | 彼は手紙を書いている |
我们一起讨论着学习经验呢 | wǒ men yī qǐ tǎo lùn zhe xué xí jīng yàn ne | 私たちは一緒に過去の学習経験について討論している |
他穿着一身新衣服 | tā chuān zhe yī shēn xīn yī fú | 彼は新しい服を着ている |
4-(2)一歩進んだ解説!「在」と「着」
この「在」ですが、現在進行形の文章では副詞として使われますが、ほとんどは存在としての動詞や場所を表す前置詞として用いられます。例えば、学生が職員室で「王先生はいらっしゃいますか」と尋ねるときには「王老师在吗?」「王老师在不在」と言います。これは存在するという動詞で「在」を用いています。そして、よく使われる前置詞ですが、「~で」という場所を表します。「公園で散歩をする」は「在公园散步」ですし、「我住在上海」となれば「わたしは上海に住んでいます」となります。
「着」については、動作が継続しているという「~している、~しつつある」を表す場合と、「~の状態である」という存続を表す場合がある。例えば、「討論している」は動作の継続で、「服を着ている」は状態の存続です。また、すべての動詞に「着」を付け加えることはできません。動詞が持続の意味をかねるものには、「着」は置くことができません。例えば、「爱」や「知道」は、「愛している」「知っている」のように、それ自体が継続の意味を含んでいるので「爱着×」とは言いません。
5 「的」や「地」の使い方
ポイント!
「的」は名詞と、「地」は動詞とくっつく
中国語の「的」は、日本語で「~の」と訳されることが多いと思いますが、名詞を修飾する際にこの「的」を用います。例えば「私の財布」「私の会社」などのように所有や所属関係、形容詞+名詞、人称代名詞+名詞をつなげるときなどに用いられます。ただし、「的」の前後が同じような意味の場合や、「的」の後ろが家族、人間関係、所属先などの場合は「的」を省略できます。
我的桌子 | わたしの机 | 干净的房子 | きれいな部屋 |
我的家→省略 | 我家 | 我的学校→ 省略 | 我学校 |
中国語では、動詞に対してどのような動作だったのかを説明するときに、「地」を用いて表現することがあります。「様子+地+動詞」の形で用いられます。動詞を副詞的に説明していますね。
慢慢地说话 | màn màn d shuō huà | ゆっくりと話す |
好好儿地聊聊 | hǎo hǎo ér d liáo liáo | 思う存分おしゃべりする |
默默地努力 | mò mò d nǔ lì | 黙々と努力する |
5-(1)一歩進んだ解説!「得」について
「的」と「地」と、もう一つ「得」という字もあります。これは、「得+形容詞や動詞節」でその動作や行為の変化、発展、性質、状態、程度などを表します。例えば、「吃饭吃得太快」とは「ご飯を食べるのがあまりにもはやい」という意味になります。「的」は名詞と、「地」は動詞と、「得」は形容詞と一緒につかわれることが多いです。
6 離合詞とその使い方
ポイント!
熟語の間に助詞、期間、回数が入って来るよ
離合詞とは、動詞と目的語からできている熟語のことです。なぜ、この離合詞が大切かというと、場所や回数、期間を文の中に入れるときなどに、この離合詞が動詞と目的語に分かれるからです。例えば、「散步(さんぽをする)」「见面(会う)」「跳舞(踊る)」「点头(うなずく)」「结婚(結婚する)」「睡觉(眠る)」のような離合詞があります。
これらの熟語は日本語では1つの言葉にみえても、実は動詞と目的語からできているので、文章にするときにも、動詞と目的語にわけて考えられます。また、直接人称代名詞の目的語や形容詞を後ろに置くことができません。このような場合は、「他」「她」を前に持ってくるか、間にいれるようにします。また、形容詞で説明をしたい場合には、「得」を用いて説明をします。
结了婚 | jié le hūn | 結婚した |
结过婚 | jié guò hūn | 結婚したことがある |
结两次婚 | jié liǎng cì hūn | 2度結婚する |
散了一会儿步 | sàn le yī huì ér bù | しばらく散歩した |
见他的面 | jiàn tā de miàn | 彼と会う |
我跟他见过一次面 | wǒ gēn tā jiàn guò yī cì miàn | 彼に1回会ったことがある |
跳舞跳的很好 | tiào wǔ tiào de hěn hǎo | おどるのが上手だ |
散散步 | sàn sàn bù | ちょっと散歩する |
このように、離合詞の熟語の間には、よく回数や「しばらく」「1日中」「半年に1度」のような期間、「~したことがある」「~した」のような経験や過去形、そして代名詞(彼、彼女など)が入ってきます。また、人称代名詞を前にもってくる場合には「跟」を使ったり、形容詞や副詞で説明をしたい場合には、動詞を重ねたります。
6-(1)一歩進んだ解説!離合詞の見分け方
それでは、熟語が離合詞かどうかをどうやって見分ければよいのでしょうか。例えば、「开车(運転する)」は離合詞でしょうか、「工作(仕事をする)」は離合詞でしょうか。見分け方は、「 A(動詞)+B(目的語・名詞)」の離合詞を分解して、「BをAする」とできれば離合詞として成立します。「开车(運転する)」は、「车」車を「开」運転すると分解できるので離合詞です。しかし、「工作(仕事をする)」はどうでしょうか。「作」作業する、「工」は仕事や労働という名詞ですので、この場合は作る仕事?となり離合詞ではありません。このように、名詞+動詞の熟語だったり、動詞+動詞の熟語は離合詞にはなりません。
6-(2)場所を表す語順
ポイント!
「在」を使うことが多いが、使わないときもある
場所を表すときには、中国語では「在」を用いる場合とそうでない場合があります。動詞の目的語に場所がくる場合は、「在」を用いません。「在」を用いる場合は、先述したように語順に気をつけなければいけません。英語では場所は最後のほうにきますが、中国語では動詞の前にきます。
我今天去游乐园 | wǒ jīn tiān qù yóu lè yuán | 今日遊園地に行きます |
我最近每天在家学习 | wǒ zuì jìn měi tiān zài jiā xué xí | 最近は毎日家で勉強します |
你的词典在这里 | nǐ de cí diǎn zài zhè lǐ | あなたの辞書はここにありますよ |
6-(3)回数や期間を表す語順
ポイント!
語順に注意が必要です
中国語では、回数や期間を表すときには少し複雑なルールがあります。回数を表すときには、「動詞+回数(量詞)」となりますが、目的語は入ってくる場合は、「動詞+回数+目的語」の場合と、「動詞+目的語+回数」の場合があります。また、離合詞の場合は、熟語の間に回数を入れます。これが少しややこしいですよね。はじめて学んだ時には、そんな言い方があるのか!とびっくりしたものです。
请再说一遍好吗? | qǐng zài shuō yī biàn hǎo ma | もう一度言ってもらっても良いですか |
我去过一次那有名的餐厅 | wǒ qù guò yī cì nà yǒu míng de cān tīng | わたしはあの有名なレストランに一度行ったことがある |
〇我去过三次日本 〇我去过日本三次 | wǒ qù guò sān cì rì běn wǒ qù guò rì běn sān cì | 私は日本に三回行ったことがある |
〇我跟他见过一次面 ×我跟他见面一次 | wǒ gēn tā jiàn guò yī cì miàn | 私は彼に一度会ったことがある |
期間を表すときには、動詞の説明の一部として動詞の後に期間を入れるというのが基本的です。ただし、離合詞の場合は、熟語の間にどのくらいという言葉を入れます。
我学了三年汉语 | wǒ xué le sān nián hàn yǔ | 3年中国語を勉強した |
我学汉语学了三年 | wǒ xué hàn yǔ xué le sān nián | 3年中国語を勉強した |
我睡了一天觉 | wǒ shuì le yī tiān jué | 一日寝た |
7 可能、義務、願望の表現
ポイント!
表現の助動詞をうまく使いこなそう
可能「~できる」、義務「~しなければならない」、願望「~したい」という表現は、中国語の基礎として必ずおさえておく必要があります。とてもよく使うフレーズもありますので、覚えておきましょう!
可能の表現
中国語の「~できる」という表現をするときんは、助動詞の「可以」「能」「会」を使います。しかし、この3つはそれぞれ使い方が異なりますので注意しましょう。「可以」は「(許可を得て)~できる」、「能」は「(能力や客観的な条件が備わって)~できる」、「会」は「(技術を習得して)~できる」という意味になります。これら3つとも、買い物をするときや、学校、日常生活でよく使います。
我可以进来吗? | wǒ kě yǐ jìn lái ma | 入ってもよいですか |
我一定能完成这个任务 | wǒ yī dìng néng wán chéng zhè gè rèn wù | 必ずこの任務を達成することができる |
你会不会讲汉语? | nǐ huì bù huì jiǎng hàn yǔ | あなたは中国語を話すことができますか? |
義務の表現
「~しなければならない」という義務や必要について言いたいときには、「要」「应该」などを使います。「要」は自発的に「~しなければならない」という意味で、「应该」は道理から考えて当然「~すべき(~しなければならない)」という意味になります。「要」は、動詞、副詞にもなる漢字ですので、使われ方に注意しましょう。また、「要」の「~しなければならない」の否定文は「~する必要がない」ですので、この場合は「不用」となりますが、「~してはいけない」や「~しないで」という禁止を表す場合には「不要」となります。
今天应该小王值班 | jīn tiān yīng gāi xiǎo wáng zhí bān | 今日は王さんが当番をしなければならない |
屋里要干净 | wū lǐ yào gàn jìng | 部屋はきれいでなくてはならない |
願望の表現
「~したい」という意思を含んだ中国語の場合は、「想」を用います。ただし、「要」は動詞で「~がほしい」という意味もありますので、「要」が使われるときもあります。
我今天想去看电影 | wǒ jīn tiān xiǎng qù kàn diàn yǐng | 今日は映画を見に行きたい |
我要一杯水 | wǒ yào yī bēi shuǐ | お水が一杯ほしいです |
8 介詞(前置詞のような)
中国語では、「~へ」「~から」「~と」のような前置詞のように使われる介詞があります。介詞+目的語で動作の場所や対象を表し、動詞や形容詞を修飾します。たくさんありますが、この介詞もよく出てきますので覚えておきましょう!
在 | ~で、~に | 火车在下午四点半到站 |
从 | ~から | 我刚从学校回来 |
离 | ~から | 我家离博物馆不远 |
跟 | ~と | 我跟你一起去 |
向 | ~に(向かって) | 有人向他投来不解的目光 |
对 | ~に(対して) | 他对你说了些什么 |
给 | ~(人など)に | 那本书给他拿走了 |
9 色々な副詞の紹介
ポイント!
副詞はたくさんあるので、その都度覚えよう
副詞は動詞や形容詞の前におく
副詞は動詞や形容詞の前に置き、修飾してその程度や頻度などを表します。「很(とても)」「还(もう、まだ)」「比较(比較的、かなり)」「太(あまりにも)」「更(もっと)」などたくさんありますが、副詞をマスターすると会話も広がりますので、中国語学習者にとっては勉強して大変かもしれませんが楽しい品詞の一つでもあります。
还 | もう、まだ | 雨还在下着 |
太 | あまりに | 这个太大了 |
很 | とても | 这个教室很大 |
更 | もっと | 产品质量更高了 |
比较 | 比較的、かなり | 这个办法比较好,可以采用 |
10 「了」の用法
ポイント!
「了」は過去ではなく、変化を表す
「了」という漢字を目にして、「過去」を表している、とイメージする人が多いかもしれません。しかし、中国語では「了」は主に「変化」を表します。例えば、「彼は昨年先生でした」は「他去年是老师」と中国語で書きますが、「変化」を表すと「彼は先生になりました」「他是老师了」となります。このように、「~なる」「~なった」といった表現が多いのが「了」です。
我知道了 | wǒ zhī dào le | (わからないことが)わかった。わかるようになった |
好吃了 | hǎo chī le | 「おいしくなった」 おいしかった× |
11 動詞+補語の熟語
ポイント!
補語は、まずは熟語で覚えてしまおう
日本語で「食べ終わる」「立ち止まる」のように、動作+補語で形成される熟語がたくさんありますよね。中国語も同じで、1つの言葉のようにみえて、実は補語とくっついている熟語がたくさんあります。ただし、文章の中でいちいちこれは補語だななどと考えながら読むのは大変ですので、知っておくとより文法の理解力がアップすると思ってもらう程度で良いです。覚えるときも、これは動詞+補語だなと覚えるのではなく、その2つの漢字をそのまま覚えてしまった方が、応用がききます。例えば「听错」は日本語では「聞き間違える」ですが、「~错」で「~し間違える」という意味だと分かっておけばすぐに意味が理解できるはずです。
做好 | ~好 ~し終わる | 做好饭了吗? |
听错 | ~ 错 ~し間違える | 那可能是听错了 |
拿到 | ~到 ~ した | 我想快点拿到那个 |
听懂 | ~懂 ~してわかる | 中文很难听懂 |
吃饱 | ~ 饱 ~でいっぱい | 你吃饱了吗? |
卖完 | ~完 ~し終わる | 那个卖完了 |
上去 | あがってくる | 汽车已经开上山去了 |
下去 | おりてくる | 沿着这条路走下去了 |
过来 | (こっちに)くる | 一群孩子跑过来 |
去看 | 見に行く | 我们去看电影 |
进来 | 入って来る | 猫悄悄的进来了 |
回来 | 帰って来る | 我现在回来了 |
12 よくみかける重ね型
ポイント!
動詞の重ね型は「ちょっと」の意味が主
中国語では、「看看」「考虑考虑」「休息休息」など動詞を繰り返して使うことがあります。「ちょっと~してみる」や「少し~する」という意味があります。この表現もよく使うので、便利です!
我看看! | wǒ kàn kàn | わたしにちょっとみせて! |
我考虑考虑吧 | wǒ kǎo lǜ kǎo lǜ ba | ちょっと考えさせて |
我们休息休息吧 | wǒ men xiū xī xiū xī ba | 少し休憩しましょう |
13 中国語の語順についての注意点
語順にこだわるあまり、中国語の文章のイメージを見失ってはいけません。中国語では動詞が大きなイメージをお持ちます。どんなに長い文章でも、動詞(述語文)を探してそのまわりの単語の意味を確認していくことで、パット見て難しくて読めなさそうな文章も、ゆっくり読み解けば理解できます。
「如果有什么另外寄送的物品的话需要向海关申报」
この中国語の文章を読むときに、まずはどこを意識しますか。もちろん、はじめから読んでスラスラと読めることが一番ですが、もしも意味が分からなかったり、知らない単語があれば、読みずらいですよね。この文章では「需要」が動詞です。つまり、何か必要なことがあるんだろうなと、読みながらわからなくても想像してください。動詞のまわりをみていくと、「向」つまり「~に対して」という介詞がありますので、どこかに何かを提出するようなことかな、と推測できます。「海关申报」は「税関」「報告、申請」という意味ですので、何かを税関に申請しなければならないんだなと、動詞のまわりをみていけばわかってきます。正解は、「もし他に送る品物があれば税関に申請する必要があります」です。
14 おすすめの教材
今回は、たくさんの文法表現を紹介しました。以下の「驚くほど身につく中国語」では、簡単な中国語例文を使いながら、大切な文法表現もしっかりと抑えており、それぞれに解説もついています。まだまだ初級だけど、文法をしっかりとおさえておきたい人におすすめです!少し古い本ですが、とってもわかりやすくて良い本ですよ!
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中国語の語順がいまいちつかめていないな~という人におすすめの教材です。とっても独特な解説書で、あるアニメーションのキャラクターをモチーフに、誰が強くて、誰と誰は仲が悪いなど、動詞、修飾語、副詞などの関係性を説明しながら、語順が勉強できる本です。とってもわかりやすくて、例文の中国語も簡単ですので、初級から中級レベルの人におすすめです!
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「完全マスター中国語の文法」は、文法をしっかりと勉強したいという人におすすめの教材です。解説がめちゃくちゃ詳しくて、この1冊で中検やHSKの勉強もできてしまいます。ちょっと疑問に思ったことや、忘れてしまったことなどもすぐにおさらいできますし、1冊あると便利な参考書です!
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