中国語の疑問文の作り方を徹底解説!

中国語の疑問文にはたくさんの言い方があります。もちろん、日本語でも「~ですか?」「~ですよね?」「~ない?」「~どう?」など言い方が違います。中国語も同じようにバリエーションがいくつもあります。人によって話し方に癖がある場合もありますし、話し相手との関係性で聞き方も変わってきたりします。今回は、中国語の様々な疑問文についてご紹介してきます!

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もくじ
1、中国語の疑問文の特徴
2、中国語の疑問文4パターン
(1)文末に助詞の「吗」「呢」をつける疑問文
(2)選択語をつける疑問文
(3)肯定否定を繰り返す反復疑問文
(4)疑問詞をつける疑問文
3、疑問文の勉強法
(1)文法書や辞書の例文を真似する
(2)会話に注目してフレーズごと覚える
(3)中国語で会話をする機会を増やす

1、中国語の疑問文の特徴

(1)日本語のようにイントネーションを意識しないでよい
基本的には、日本語では文末の語尾を上げる傾向にあります。「~でしょ?」「~なの?」「~ですか?」「~がいい?」などの言い方があります。日本語は疑問詞をつけなくても、イントネーションで会話をすることができます。例えば、「これがいい?」「うん、これがいい。」のように、最後の「い」の発音を上げることで、相手に質問をする形となります。しかし、中国語は疑問文の作り方によっては文末の語尾を上げて発音するというルールはありません。ピンインの声調通りにそのまま読めばよいです。例えば、「你是不是大学生?」は、「 shì  shì  xué shēng」「怎么样?」は「zěn me yàng」となります。もちろん、中国語にも短い言葉で質問するときなど語尾を強めたり、少し上げたりして使う言い方もありますが、基本的にはピンイン通りで大丈夫です。

(2)ちょっと丁寧な言い方もあることを知っておくとよい
中国語には敬語がないという人もいますが、疑問詞の作り方で丁寧な言い方になる場合があります。例えば、「可以吗」よりも、「可不可以」「能不能」などを使うとより強い感じが和らぎ丁寧に聞こえます。ただし、日常的に話ことばとして「可不可以」「能不能」を使うことももちろんありますので、注意しましょう。また、「~什么工作?」よりも「~在那里工作?」と言った方が直接的ではないので少し丁寧に聞こえます。疑問文の前に「请问」をつけてもよいでしょう、「ちょっとよいですか」というような日本語になります。日本語でいう丁寧語という概念とは少し違いますが、「丁寧に聞こえる」という表現があることも知っておくとよいでしょう。

(3)口語的表現と文語的表現の疑問詞がある
例えば、「谁」「什么」「怎么」などよく紹介されている疑問詞を勉強した後に、中国語の小説や文献を読んでいて、あれこんな疑問詞みたことないぞ、というものがあるかもしれません。「如何」「何以」などは、書き言葉に多く出てきます。「如何」は「どのように」「何以」「何によって、なぜ」という意味です。また、疑問詞ではありませんが疑問副詞としても、反語文に「何尝」「何必」が用いられます、「何尝」は「どうして~したであろうか、いや~したことがない。(どうして~しなかったのであろうか、いや~したことがある)」「何必」は「どうして~する必要があるのか、いや~する必要はない」という意味になります。このように、「疑問詞」といっても、習ってきた疑問詞以外にも中国にはたくさんの文語的表現や反語文に用いられる副詞があります。逆に、「怎么怎么样(ねえねえ、どうどう?)」のように、会話の中で「怎么」の使い方を遊ばせることもあります。これは、硬いイメージのある文語とは逆の柔らかくて面白い言い方というイメージがあります。

2、中国語の疑問文 基本の4パターン

それでは、中国語の疑問文を基本の4つに分けて説明していきます。疑問文の作り方は様々ですが、慣れてきてマスターすれば、よりネイティブに近い会話ができたり、相手の質問にも正しく答えることができますので、しっかりと覚えましょう!

<中国語の疑問文基本4パターン>
(1)文末に助詞の「吗」「呢」をつける疑問文
(2)選択語をつける疑問文
(3)否定肯定を繰り返す反復疑問文
(4)疑問詞をつける疑問文

(1)文末に助詞の「吗」「呢」をつける疑問文

まずは、基本中の基本である、文末に「吗」をおく疑問文の作り方です。それだけだと簡単なのですが、文末に助詞の「呢」をつける疑問文は少し複雑ですので、分けて理解していきましょう。
「吗」をつける場合、日本語の「~か?」と同じ意味になります。例えば、「これはあなたの猫ですか?」「明日時間がありますか?」など、「か?」の置き換えが「吗?」となります。

你是大学生吗? nǐ shì dà xué shēng má ? あなたは大学生ですか。
明天你有时间吗? míng tiān nǐ yǒu shí jiān má ? 明日時間がありますか。
我可以吃这个吗? wǒ kě yǐ chī zhè gè má ? これ食べていいの。

疑問文の中の「呢」の使い方は、「~ですよね?」確認・強調、「いや~はずだ」反語、「あなたは?」省略があります。疑問詞以外に「呢」は進行形、仮定、誇張などでも用いられますので、実は勉強すればするほど難しい助詞です。ですので、今回は疑問詞の「呢」のみ説明します。

確認・強調の「呢」你为什么不来呢?疑問詞、反復疑問文、選択疑問文に用いられる。
「あなたはなんで来ないの?」
反語の「呢」怎么能忘记呢?谁、怎么、哪里などと一緒に用いる。
「どう忘れられるんだ、忘れられるはずがない」
省略の「呢」我的手表呢?名詞や名詞節と一緒に用いる。
「私の腕時計は?(どこにいった)」( )の省略を表す
你呢? nǐ ne? あなたは?
我的手机呢? wǒ de shǒu jī ne ? 私の携帯は?
妈妈!我的钱包呢?没有了! mā mā ! wǒ de qián bāo ne ? 
méi yǒu le !
ママ!僕の財布は?なくなっちゃったよ!

(2)選択語をつける疑問文

選択語の「还是」をつけて、疑問詞をつくります。例えば、「~ですか、それとも~ですか」というように、来るか来ないか、行くか行かないか、良いかダメかなど、どちらか分からないとき行くとさらに効果があります。

这只猫是公的还是母的? zhè zhī māo shì gōng de hái shì mǔ de ?この猫はオスですか、メスですか。
你明天来还是不来? nǐ míng tiān lái hái shì bù lái ?明日来ますか、来ませんか。
你喜欢咖啡还是红茶? nǐ xǐ huān kā fēi hái shì hóng chá ?あなたはコーヒーが好きですか、それとも紅茶ですか。

このように、オスメス、来る来ない、コーヒー紅茶といった選択肢の間に「还是」を入れて、疑問文を作ります。この疑問文は比較的わかりやすく、使いやすいのではないでしょうか。

(3)肯定否定を繰り返す反復疑問文

反復疑問文は、「是」、形容詞、動詞、助動詞などの肯定形と否定形を繰り返すように使う疑問文です。繰り返してよい品詞が多いので、たくさんの疑問文を作ることができます。以前、中国人の友人とはじめてショッピングに行ったときに、その子は日本人と行動を一緒にすることがはじめてだったようで、よく「你喜欢不喜欢~?」「你愿意不愿意~?」と聞かれて、たくさん私の趣向を確認してくれました。この反復疑問文では、寒いかどうか、好きかどうか、できるかどうか、簡単に聞くことができるので、とっても便利な疑問文の作り方だと思います。おかげで、その友人とはとっても仲良しになれました!他にも、バスに乗った時に、ドアの近くに立っていたら、バスの運転手に「下不下」大きな声で怒鳴るように聞かれたのを覚えています。つまり、「君はおりるの、おりないの?」と聞いてきたのでしょう。私は、「我不下」と大きな声で答えました。

「是」是不是
形容詞忙不忙,累不累,好不好,好吃不好吃,冷不冷 など
動詞喜欢不喜欢,要不要,有没有,在不在,知不知道,下不下 など
助動詞会不会,可不可以,能不能, 愿意不愿意 など
你是不是大学生? nǐ shì bú shì dà xué shēng ? あなたは大学生ですか。
你有没有过敏反应的食物? nǐ yǒu méi yǒu guò mǐn fǎn yīng de shí wù ? アレルギーのある食べ物はありますか。
你会不会说日语? nǐ huì bú huì shuō rì yǔ ? 日本語を話せますか。
肯定文 你大学生。→ 你是不是大学生?
肯定文 你过敏反应的食物。→ 你有没有过敏反应的食物?
肯定文 你说日语。→ 你会不会说日语?

疑問節を入れる位置ですが、肯定文のときに形容詞、動詞、助動詞が入っている場所にそのまま入れるとよいです。例えば、「你是大学生」という肯定文の「是」の位置に「是不是」を入れると、「你是不是大学生」となります。

「有没有」についてですが、文末に「没有」をつけて疑問文を作ることもできます。「没有」をつけるので、完了しているかどうか、またもうしたかどうか(過去)について聞きます。短い場合は、「没有」の「没」だけで聞くこともあります。

你弄好了没有? nǐ nòng hǎo le méi yǒu ? できましたか?
你好了没? nǐ hǎo le méi ? おわった?

(4)疑問詞をつける疑問文

疑問詞をつけて疑問文をつくる場合があります。これは、疑問詞をしっかりと覚えていないと文章を作ることができませんので、以下基本的な疑問詞はマスターしましょう。先述したように、この疑問詞以外にも、文語で用いる疑問詞もありますし、疑問副詞のように疑問詞ではありませんが、疑問詞のように使う言葉もあります。出会った疑問詞や疑問副詞は意味を調べ、自分のものにしていきましょう!また、よくつかうフレーズもあります。「谁知道(誰が知っているのか、誰もらないよ)」「哪里不舒服(どこが痛いですか)」のように、フレーズそのまま覚えることもおすすめします。

だれ
什么なに
怎么どう
怎么样どのように
什么时候 いつ
为什么 なぜ
哪里 どこ
哪个どれ
多少 どのくらい
いくつ

「几」は、「几岁」「几个」「几天」のように、量や時間、年齢、日数などに使います。また、「多长时间」のように、どのくらいの時間の長さを表す場合には、「多长」も用いることがあります。

また、疑問詞の語順についてですが、基本的には日本語訳の通りに疑問詞を入れるとよいです。例えば、「これは誰のほんですか?」「这是谁的书本?」というように、日本語の語順の通りに疑問詞を入れるとよいです。

这是什么? zhè shì shén me ?これはなんですか。
这是谁的书本? zhè shì shéi de shū běn ?これは誰の本ですか。
我们什么时候去看电影? wǒ men shén me shí hòu qù kàn diàn yǐng ?いつ映画をみにいきますか。
这种衣服怎么样? zhè zhǒng yī fú zěn me yàng ?この服どうですか。
为什么你不一起去? wèi shén me nǐ bù yī qǐ qù ?なぜ一緒に行かないの。
多少钱? duō shǎo qián ?いくらですか。

疑問副詞は、疑問詞がないのに疑問文を作ることができる副詞のことです。少し難しいですが、知っておくと副詞としても勉強になりますので、紹介します。

疑問副詞 难道(まさか~だろうか)、岂不(~じゃないか)、究竟(いったい)など

◆疑問文の作り方のポイント!!!

中国語の疑問文を作るときには、以下の点に気をつけて作文をしましょう。
◆「吗」「呢」は文末に
◆「还是」は、選択肢の間に入れる
◆反復疑問文の場合は、肯定文から考える
◆疑問詞は、日本語の語順で疑問詞を文の中に入れる

3、疑問文の勉強法

さて、ここまで疑問文を紹介してきましたが、こんなにたくさんあると、いつどんなときに、どのように、どの疑問文を使うのか、頭がこんがらがってしまいますよね。そこで、疑問文に慣れるための勉強法についてもご紹介します。

(1)文法書や辞書の例文を真似する
(2)会話に注目してフレーズごと覚えてしまう
(3)中国語で会話をする機会を増やす

(1)文法書や辞書の例文を真似する

文法書や辞書、単語帳には、CDで耳から聞き取れるものがついているとよいですし、さらには例文が掲載されているものもよいでしょう。そこから、使い方を学ぶことができます。文法書にも例文が載っていますので、それを応用して自分で文章を作ってみるのもよいですね。

この教材は、文法全般の説明が掲載されています。文法の一部として疑問詞や疑問文についての説明もありますので、文法の基礎、語順を学びながら疑問文についても勉強できます。

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こちらの教材は、ネイティブの人がよく使うリアルなフレーズをもとに例文が掲載されています。リアルフレーズは疑問文ではありませんが、例文に疑問文が載っていますので、それを真似するとよいと思います。

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(2)会話に注目してフレーズごと覚える

中国のドラマやインタビュー映像などをみていると、よく質問する場面が出てきます。どんな場面でどのような疑問文が使われているのか、注目しながらみると、さらに勉強になります。例えば、以下は中国のとあるドラマの一場面です。「穿什么呀」というのは、「何を着ようか!」「何を着ていこうか!」といった意味がありますが、実はこの場面はある男性から電話がかかってきた場面です。これから、何を着ていってらいいか、女性2人で相談しているんですね。「穿什么」以外にも、「吃什么(何をたべようか)」「喜欢什么(何が好きか)」など、中国語の会話の中では「〇〇什么」で「何を〇〇する?」と聞くことがあります。とても端的な言い方ですが、よく使います。

もうひとつ、卓球の日本人石川選手が中国語でインタビューされている動画があります。中国人インタビューアが、「你的目标是什么?(あなたの目標は何ですか)」とマイクを向けてインタビューしていました。「〇〇是什么」は「〇〇は何ですか」という疑問文で使うことができます。「里面是什么(中身は何ですか)」「将来的梦想是什么(将来の夢は何ですか)」のように使います。

このように、どこかで出会った疑問文のフレーズをそのまま覚えてしまい、どれを応用して自分でどんどん文章を作っていくのも一つの方法ですね。

(3)中国語で会話をする機会を増やす

やはり、中国のネイティブの人と会話をすることで、疑問文になれていくのが最も身につく方法なのではないかと思います。つまり、会話力を高めるだけでなく、ネイティブの人の話し方を真似するということです。中国語で話をする機会は日本にいてはなかなかありませんが、インターネットやSNS、練習サイトを利用したり、中国人の友達に練習をしてもらったりしながら、疑問文の言い方に慣れていくのがよいでしょう。


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