WeChatと支付宝のアカウントの作り方と使い方を徹底解説！

合わせてチェックしたいおすすめ記事

もくじ

１、WeChatと支付宝
（１）WeChatと支付宝とは
（２）それぞれの特徴
２、アカウントの開設方法
（１）WeChatのアカウント開設
（２）支付宝のアカウント開設
３、WeChatと支付宝の基本機能
（１）WeChatの基本機能
（２）支付宝の基本機能
４、WeChatと支付宝の支払いサービスについて
５、まとめ

WeChat（微信）とは、テンセントが開発したメッセンジャーアプリです。日本で使うLINEのようにイメージしてもらうとよいかと思います。WeChatは、現在は様々な機能を兼ね備えているひとつのプラットフォームのようになっています。以前は中国国内のアプリでしたが、世界各国で利用できるようになり、20以上の言語版と200の国と地域をカバー、70を超える国と地域でナンバーワンのソーシャルアプリとなっています。

もちろん、中国は知らない人はいないほどの知名度で、友だち同士の連絡、仕事場での連絡だけでなく、ブログの要素、支払い（WeChatPay）、企業の広告、新型コロナ感染症のロックダウンのときには健康管理（検査結果の報告）などにも利用されていたようです。

支付宝（Alipay）は、中国大手のECサイト淘宝の決済サービスとしてはじまった中国のアリババグループの運営する決済サービスとライフスタイルサービスのことです。日本のPayPayや楽天Payなどの決済アプリに、さらに様々な機能と他会社サービスとの連動ができるプラットフォームです。

こちらも、世界各国で利用可能で、ユーザーはすでに10億人に達しています。日本でもよくレジの横に「支付宝」というロゴが貼ってあるのを目にした人もいるのではないでしょか。中国では、交通費、光熱費など生活の中で大部分の費用を支払えるようになっており、こちらのアプリも中国では有名ですね。

支払い機能だけでなく、様々なライフスタイルサービスの会社と連動しており、旅行予約、ホテル予約、チケット購入、医療サービス、荷物の集荷や追跡、金融サービスなどができるようになっています。

WeChatは、友だちとのチャットサービスから発展しているものですので、日本のLINEやTwitter、フェイスブックといったSNSの要素が強いと思います。そこに、最近ではLINEPayのような支払いや、「紅包（お年玉）」などお金を送金できるサービスが追加されたり、企業の公式アカウントからお得な割引チケットを取得できたりと、どちらかというとWeChatの中で機能を楽しむもののように思います。
一方で、支付宝はもともとは支払いサービスがメインのプラットフォームでありますが、現在は様々な機能を兼ね備え、生活の中で必要なサービスをたくさん受けることができるようになっています。おさいふ携帯としては同じように考えてる人もいるかもしれませんが、実はメイン機能は大きく違います。WeChatはチャットサービス＋α、支付宝は決済＋生活サービスの大きなプラットフォームです。

　　　

それでは、WeChatの日本でのアカウント開設の説明をしていきます。まずは、APP Store やGoogle Playにて、「WeChat」を検索して、アプリをダウンロードしましょう。アプリを開くと、以下のような画面が出てきます。「電話番号で登録」をクリックします。WeChatのアカウントは、１つの電話番号で１つのアカウントしか作ることができませんので、注意をしましょう。※PCと連動することはできます。
ダウンロード⇒APP Store
ダウンロード⇒Google Play

次に、必要事項を入力していきます。名前、地域、電話番号、自分の使うパスワードを入力します。名前はあとで変更ができます。電話番号は、090のはじめの0を省いて入力します。その後、「同意します」と「同意して続行」をクリックします。

すると、以下のような「プライバシーポリシー」が出てきますので、こちらも「上記の条件を読み、同意しました」と「次へ」をクリックします。

セキュリティ認証をして、「開始」をクリックします。

以上により、アカウントの作成は完了します。パスワードはしっかりと覚えておきましょう。また、初期段階では、IDはランダムに与えられますが、こちらも後ほど自分で好きなIDに変更できます。友達として追加してもらうときなど、ID検索をしてもらうときに役立ちますので、分かりやすいIDに変更をしておきましょう。

それでは、支付宝のアカウントの開設もご紹介します。支付宝は、Alipayとも呼ばれていますので、アプリを検索するときは、「支付宝」「Alipay」のどちらかで探しましょう。
ダウンロード⇒APP Store
ダウンロード⇒Google Play

アプリをダウンロードできたら、以下のような画面が出てきます。一番下にある「Sign up」をクリックして、アカウントを作成していきます。

「Sign up」をクリックすると、電話番号の入力を求められます。日本の国番号（＋81）を選択して、自分の電話番号のはじめの「0」を省いて、入力をいましょう。

次に、「Privacy Protection」の「プライバシーポリシー」の同意を求められますので、「Agree（同意）」をクリックして、次に進みます。

すると、自分の携帯にショートメールで、6桁のコード番号が送られてきますので、そのコードを入力します。

日本に在住の人は、「Enter international Version（インターナショナルバージョンで入る）」をクリックします。海外のクレジットカードの登録や使用中の国選択ができます。

「Enter international Version」で入ると、左上に地域や国を選択するアイコンが出てきます。「東京」「上海」「広州」などの選択肢が出てきますので、日本の地域に合わせましょう。

利用する前に、実名認証（本人確認）が必要です。「我的」の設定に「实名认证」という表示がありますので、クリックすると以下のような画面に移動します。アカウントを作成後にやっておくとよいでしょう。

さて、これまでWeChatと支付宝のアカウントの開設を説明してきました。実は、２つともそれほど難しくはありません。携帯の電話番号さえあればすぐにアカウントを作成することができます。

　　　　　

アカウントが開設できたら、実際に使っていきましょう。基本機能として、WeChatと支付宝は似ている部分と似ていない部分がありますので、それぞれの基本的な使い方について説明していきます。

（１）WeChatの基本機能

WeChatの主なメイン機能は以下となります。
✅①チャット
✅②モーメント
✅③シェイク、近くにいる人
✅④公式アカウントの検索
✅⑤ミニプログラム
✅⑥マネー（支払い、受け取り）

　　　

✅①チャット
WeChatとは、日本のLINEのようなもので、まずは友達とのチャット機能がメイン機能になります。スタンプや絵文字も送ることができ、中国語のスタンプなども最新のスラングなどがありかわいいですよ！

　　　

✅②モーメント
モーメントは、LINEのタイムラインやVOOM投稿と同じような機能です。今日あったことを気軽に投稿したり、それに対して友達からコメントやいいねをもらったりできます。

　　　

✅③シェイク、近くにいる人
この機能は、携帯を振ると、近くで同じようにWeChatを利用している人を勝手に検索してくれるシステムです。しかし、こちらはシェイクをしても検索されないようにしている人もいたりするため、友だちとなかなか待ち合わせで会えないなど、特別なときに使うことをおすすめします。

　　　

✅④公式アカウントの検索
各企業の公式アカウントを検索してフォローすることで、お得な情報をゲットすることができます。これは、LINEのお友達機能と同じですよね。ただし、日本語バージョンでも、日本語で検索してうまくそのお店が出てこないときもありますので、注意をしましょう。

　　　　

✅⑤ミニプログラム
ミニプログラムは、中国語で「小程序」といいます。これは、WeChatからも他のアプリ（サイト）にアクセスでき、ゲーム、ショッピング、飲食店情報などを調べたり、楽しむことができます。

　　　　

✅⑥マネー
さて、WeChatで中国の人がよく利用する機能の一つが、支払いです。WeChatPayですね。右上の十字のアイコンをクリックすると、以下のような画面が出てきます。「マネー」をクリックすると、PayPayのように簡単に支払いができてしまいます。ただし、日本からでは、中国の銀行口座を持っていないと利用ができません。中国に行ったときに口座を作るか、Wechatpayを利用できる友達から送金してもらうと使うことができます。

実際に支払うときには、ＱＲコードを読み取ったり、金額を入力して支払ったりします。

マネー機能を利用できる友達からお金を送金してもらうことはできます。お金を受け取るには、本人確認が必要ですので、事前にやっておきましょう。本人確認には、パスポートなどの情報が必要です。

　　　　

（２）支付宝の基本機能

支付宝の基本的な機能には以下のようなものがあります。
✅①決済、支払い
✅②様々な金融管理サービス
✅③チケット、ホテルなどの予約、その他さまざまなサービス
✅④マネーサービス（送金、受け取り）
※チャット機能もあります！

　　　　

✅①決済、支払い
やはり支付宝で使いやすいのは決済サービスですね。「付钱」をクリックしてQRコードを提示すると、支払うことができます。支付宝の場合は、日本からでもクレジットカードを登録して、支払いをすることができます。「扫一扫」はスキャンという意味です。QRコードを読み取って支払うこともできます。

　　　　

✅②様々な金融管理サービス
「我的」をクリックすると、以下のような画面が出てきます。「账单」は最近支払いなどで利用したお金が表示されます。「余额」は残高です。「银行卡」は銀行口座やクレジットの登録です。「芝麻信用」はアカウントの信用度です。「芝麻信用」にはスコアがあり、スコアが高いほど信用度も高くなります。信用度が高くなれば、利用するサービスなどの支払い時のデポジットが不要になるなどの特典があります。この他にも、為替換算、預金、送金などのサービスもあります。

　　　　　

✅③チケット、ホテルなどの予約、その他さまざまなサービス
支付宝では、チケットの購入やホテルの予約をすることができます。トップページの「出境」をクリックすると、空港情報、海外でのタクシー利用情報、レストラン予約、海外の交通情報などが出てきます。
また、「更多」をクリックすると、以下のような画面になります。例えば、「飞猪旅行」をクリックするとホテル予約の画面に移動しますし、「铁路12306」をクリックすると鉄道のチケットを予約できます。

　　　　　　

✅④マネーサービス
先ほど、決済について簡単に説明しましたが、海外から支付宝を利用するには、クレジットカードの登録が必要です。「Tour Card」を検索してクリックすると、登録画面に移動します。「Enter」をクリックします。

「今すぐ使用」をクリックすると、一つ一つ情報を入力できる画面へと移動します。国、電話番号、パスポート、顔写真、クレジットの登録をします。申請してから審査があり、数日後に使えるようになります。

　　　　　　

さて、ここでWeChatと支付宝の支払いサービスについて、もう少し詳しく解説します。実は、WeChatと支付宝は中国で利用する場合、日本で利用する場合にそれぞれ使い方が異なってきます。それは、中国の銀行口座と紐づけしてあるかないかで、利用できる機能が異なるためです。

中国の人たちが、買い物や送金などで利用するWeChatPayですが、これは日本の銀行口座と紐づけすることができません。クレジットカードは登録することは可能ですが、そこからチェ―ジができないため、結局中国の銀行口座をもっている人しか利用できないことになります。ですので、日本でWeChatアカウントを作成して、WeChatPayを利用したい場合は、中国の銀行口座を持つ必要があります。中国の銀行口座開設は、在留資格によりできるかできないかが決まってきます。1年程度の在留期限のある在留資格を持っていないと、銀行口座を開設できません。単なる旅行者では難しいですね。※口座開設の代行などがあるようですが。

支付宝は、インターナショナルバージョンで登録すると、クレジットカードと連動させ、お金をチェ―ジすることが可能です。ただし、本人確認をするために、パスポートの情報を入力しなければなりません。アプリ内の手続きや審査に時間がかかりますが、一度登録を完了すると、とても便利にさまざなサービスを利用することができます。

　　　

さて、今回は、WeChatと支付宝の２つの大きなサービスについて解説してきました。中国の友達にたずねたところ、WeChatpayの方が簡単で使いやすいから、そっちの方がよく使うと言うことを言っていました。もちろん、どちらも個人によって使い方は自由ですが、色々と機能を試してみて、使いやすい方をメインに使ったり、場合分けして使うのがよいのかなと思います。あとは、日本から中国へ留学へ行く人、駐在の予定のある人は、中国で銀行口座を作ってから利用した方がよいですね。旅行で中国へ行く人は、支付宝を利用した方がより便利に使えるように思います。ただし、中国の友達とのチャットはWeChatがメインですので、やはり場合により使い分けた方がよさそうですね！

合わせてチェックしたいおすすめ記事