似ているけど実は違う!日本人が間違えやすい中国語の漢字(簡体字)まとめ

日本語と中国語はどちらも漢字を使うため、一見「読み書きはできそう」と思う方も多いのではないでしょうか。

確かに、漢字の前提知識がある日本語話者が中国語の漢字を学ぶのは有利ですが、日本で使われている漢字と中国で使われている漢字には、実際さまざまな違いがあります。明らかに見た目が違う漢字もあれば、一見似ているけど微妙に違う漢字もあります。また、日本語にはない漢字や、使っている漢字は同じでも意味が全く違う言葉もあります。

今回の記事では、中国大陸で広く使われている「簡体字」の中でも、特に日本語の漢字と似ていて間違えやすい中国語の漢字に注目し、日本語の漢字との違いや、間違いやすいポイントを解説します。

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1 パッと見同じ?でも実は違う漢字

このパートでは、“パッと見ほとんど同じでも実はちょっと違う日本語と中国語の漢字”を、違いの特徴に合わせて分類し、解説していきます。 全ての漢字を紹介することはできないため、違いの傾向を知るきっかけになれば幸いです。 ぜひ、まちがいさがしのように、どこが違うのか比較してみてください!

(1)実は微妙に違う漢字集

a. 一→ノ (線の傾きが違うパターン)
日本の漢字では横に真っ直ぐの線が、簡体字では斜めにはらうことになる漢字があります。

日本語簡体字
所 (suǒ)
※一画目は斜めにはらう
反・板反 (fǎn)・板 (bǎn)

b.木→ホ
日本の漢字では「木」とするところを、簡体字では「ホ」のように、真ん中の線から離して書く漢字があります。

日本語 簡体字
条 (tiáo)
新 (xīn)

c.儿→ハ
日本の漢字では「儿」と曲げるところを、簡体字では「ハ」とする漢字があります。

日本語 簡体字
空 (kōng)
商 (shāng)

d.点が線、線が点
日本の漢字では四つの点だったのが、簡体字では一本線になったり、逆に日本の漢字ではつながっている線が、簡体字では点になったりするものがあります。

・点が線になるパターン

日本語 簡体字
鱼 (yú)
鸟 (niǎo)

・線が点になるパターン

日本語 簡体字
海 (hǎi)
黒・曽 黑 (hēi)・曾 (zēng / céng)

e.線が飛び出る
一見日本の漢字と同じように見えても、簡体字では一部の線が飛び出ている場合があります。

日本語 簡体字
别 (bié)
※“口”の下は“力”
博 (bó)
※右上が”甫”になる
化・花 化 (huà)・花 (huā)
解 (jiě)
※“角”の縦線が下まで突き出る

f.線が引っ込む
先ほどの「e. 線が飛び出る」とは逆に、日本の漢字では飛び出る部分が、簡体字では引っ込んでいる場合があります。

日本語 簡体字
与・写 与 (yǔ)・写 (xiě)
才 (cái)
※一画目と二画目が交わるところから三画目が出発
春 (chūn)
※五画目は上に突き出ない
画 (huà)
※“由”ではなく“田”
鼻 (bí)
※一番下の部分は横線を突き出ない

g.線がくっつく
日本の漢字では離れている部分が、簡体字ではくっつく場合があります。

日本語 簡体字
直・値・真・具 直 (zhí)・值 (zhí)・真 (zhēn)・具 (jù)
※“目”と次の画数がくっつくので、四角の中の横線は三本
差・着 差 (chā / chà / chāi)・着(zhāo/zháo/zhe/zhuó)
※縦線と左はらいは、つなげる

h.一画省略
日本の漢字よりも、簡体字では一画少ない場合があります。

日本語 簡体字
単・弾 单 (dān)・弹 (dàn / tán)
步 (bù)
※七画目の”点”がなく、“少”の真ん中の縦線ははねない
呂・宮 吕 (lǚ)・宫 (gōng)
厅 (tīng)

i.画数が多い
先ほどの「h.一画省略」とは逆に、日本の漢字よりも、簡体字では画数が多い場合があります。

日本語 簡体字
喝 (hē)
图 (tú)
强 (qiáng)
德 (dé)
乘 (chéng)
收 (shōu)

j.その他

日本語 簡体字
骨 (gǔ) 
※上の“┏”の向きが逆
天 (tiān)
※一画目が短い
少 (shǎo / shào)
※縦線ははねない
笑 (xiào)
※たけかんむりの三画目と六画目は右下に向かう
变 (biàn)
※三画目と四画目はそれぞれはらったりはねたりせずに止める。下は“又”
以 (yǐ)
※日本では一画目と二画目で分けるところを一画で書く
低・底

低 (dī)・底 (dǐ)
※最後の横線は“点”

帮 (bāng)

 

(2)なぜ簡体字と日本の漢字は違うのか

これまで、日本語と中国語(簡体字)の微妙に違う漢字を特徴ごとに紹介してきましたが、そもそも、なぜ日本語と中国語の漢字には違いがあるのでしょうか?

もともと中国から伝わってきた漢字。
日本に伝わった後に、日本国内で日本語用に変化したことも一つの要因ですが、もう一つの大きな要因は、中国大陸で行われた漢字の簡略化です。

この簡体字を取り入れる流れは、中国の識字率向上を目的に、戦前から戦後にかけて起こったもので、本格的に整備されたのは1950年代ごろです。漢字の長い歴史から見ると、まだ半世紀ほどと、比較的歴史が浅いことがわかります。

関連記事:簡体字と繁体字の違いとは?

2 日本語にはないけど中国語でよく使われる漢字

中国語の漢字には、日本語の漢字にはないけれど日常的によく使われるものがあります。その中からいくつかご紹介します。

漢字(ピンイン)意味使用例
吃 (chī)食べる吃饭「ご飯を食べる」
爸 (bà)爸爸「お父さん」
哥 (gē)哥哥「お兄ちゃん」
奶 (nǎi)牛奶「牛乳」
奶奶「(父方のおばあちゃん)」
孩 (hái)孩子「子ども」
站 (zhàn)
立つ
车站「駅」
站起来「立ち上がる」
哪 (nǎ)どれ、どの哪里「どこ」

3 おまけ|漢字は同じでも意味が違う言葉

このパートでは、同じ漢字を使って見た目はほぼ同じでも、日本語と中国語で意味が全く違う言葉を紹介します。

日本語簡体字
手紙手纸 (shǒu zhǐ) 「トイレットペーパー」
切手切手 (qiē shǒu)「手を切る」
汤 (tāng) 「スープ」
走 (zǒu)「歩く」
愛人爱人  (ài rén) 「配偶者(夫、妻)」
老婆老婆 (lǎo pó) 「奥さん」
丈夫丈夫 (zhàng fū) 「夫」
娘 (niáng)「お母さん」
怪我怪我 (guài wǒ)「私のせい」
輸入输入 (shū rù) 「入力する」
床 (chuáng)「ベッド」
勉強勉强 (miǎn qiǎng) 「無理やり」
東西东西 (dōng xī)「もの」
大家大家 (dà jiā)「みなさん」
猪 (zhū)「ブタ」

4 まとめ

今回は日本語と中国語の「似ているけど実は違う漢字」や、日本語にはない漢字や、同じ漢字でも日本語と中国語で意味が違う言葉を紹介しました。

同じルーツを持つ漢字でも、それぞれの国の歴史や文の中で少しずつ姿を変え、今のような違いが生まれたことがわかります。

意外と知られていない細かな違いもありますので、この記事で新たな発見につながれば幸いです。ぜひ、今後の中国語学習にも役立ててみてください!

参考文献:書き込み式中国語簡体字練習帳



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