第11課 持続

今回は、中国語の持続「着」について詳しく解説していきます。この「着」たった1文字ですが、侮るなかれ。とっても大切な中国語の文法の1つです。様々な使い方やルールがありますし、文の種類によっても文法が前後したりますので、ぜひマスターして使いこなせるようになりましょう!

もくじ
1、持続の「着」の用法
(1)基本形の動詞述語文での用法
(2)連動文での用法
(3)存在文での用法
(4)進行形「在」と持続「着」の違い
2、肯定文の作り方
3、否定文の作り方
4、疑問文の作り方
ポイントはここだ!

1、持続の「着」の用法

1、持続の「着」とは

中国語では、動詞に「着zhe」という助詞をくっつけて、状態の持続「~している」「~しつつある」を表します。進行形の「在」などの副詞「~している」とは違いますので、注意しましょう。基本形(動詞述語文)は「主語+動詞+着+(目的語)」となります。

      

この持続の「着zhe」は発音も注意が必要です。日本語の「ゼ」や「ズ」ではなく、「ジィ」というのが一番近いでしょうか。

中国語の持続を表す「着」の用法には、

(1)基本形の動詞述語文での用法
(2)連動文での用法
(3)存在文での用法

があります。

進行形…状態が進行していること
持続…状態が継続していること

は違いますので注意しましょう。ただし、これらは一緒に用いられることもあります。

また、覚えておきたい文法知識として、

■肯定文…「~している」
■否定文…「~していない」
■疑問文…「~していますか」

があります。
以下、詳しくみていきましょう!

   

(1) 基本形の動詞述語文での用法

中国語の持続「着」の基本は、動詞の後に「着」を置き、「~している」という状態の持続を表すことです。状態の持続とは、動きのない動作としてそれが継続していることです。例えば、以下のような日本語になります。

坐着 zuò zhe 座っている
站着 zhàn zhe立っている
听着 tīng zhe聞いている
穿着 chuān zhe 着ている
躺着 tǎng zhe横になっている
开着 kāi zhe開いている
等着 děng zhe待っている
停着 tíng zhe停まっている

基本形として動詞述語文に「着」を入れること一番分かりやすいですね。「主語+動詞+持続の助詞+(目的語)」となります

文法:主語+動詞+ 着+(目的語)
wǒ zài wài miàn děng zhe nǐ 。
我在外面等着你。
外で待ってるからね。
mén kāi zhe 。
开着
ドアが開いています。
wǒ zài chuáng shàng tǎng zhe 。
我在床上躺着
私はベッドに横になっている。

     

(2) 連動文での用法

まず、連動文とは、「~して~する」「~しながら~する」のように文の中に動詞が2つあることです。例えば、「座って待つ」「急いで行く」などです。その場合、動詞が2つあるうちの動詞1と動詞2の間に、「着」を挟みます。

tǎng zhe shuì
躺着睡
横になって寝る
zhàn zhe kàn
站着看
立って見る
zǒu zhe guò lái
走着过来
歩いて来る
gǎn zhe gōng zuò
赶着工作
急いで仕事をする
zuò zhe chī
坐着吃
座って食べる

「坐着吃」の「座って食べる」のように、前の動詞が後ろの動詞の動作について、どの状態を示すときに使います。「(動詞1)しながら(動詞2)する」「(動詞1)したまま(動詞2)する」という感じになります。

また、基本文と同様に「着」のあとに目的語も入って来るときがありますので、文法には注意をしましょう。

文法:主語+動詞1+着+(目的語)+動詞2+(目的語2)
wǒ kàn zhe lǎo shī shuō 。
看着老师说
私は先生を見ながら言う。
dài zhe mào zǐ jìn qù 。
着帽子进去
帽子をかぶったまま入っていく。

     

連動文の応用
例えば、「座って動かない」というような、動詞が2つ並び、かつ否定になっている連動文の場合、「着」を用いますが、2つ目の動詞の前に否定の「不」を置きます。

「座って動かない」…坐着不动

   

(3) 存在文での用法

存在文とは、「桌子上有眼镜」のような「~に~がある」という文のことです。存在文では「場所+有」で存在を表しますが、「着」を用いても表現できます。「有」は不特定なものに対しての存在を表すのに対して、「着」はさらに詳しく説明できることになります。

文法:場所や時間+動詞+「 着 」+ものや人
qiáng shàng guà zhe  yī fú huà 。
墙上挂 一幅画。
壁には絵画がかけてあります。
mén kǒu zhàn zhe hěn duō rén 。
门口站很多人。
入口には大勢の人が立っています。
zhuō zǐ shàng fàng zhe yī běn shū 。
桌子上放一本书。
机の上に本が1冊あります。

    

(4) 進行形「在」と持続「着」の違い

進行形と持続は違います。進行形は動作が進行している最中のことをいいます。持続は状態が継続していることを表します。中国語では、主に進行形は「在」や「正在」を用い、持続は「着」を用いて表します。

進行形我在打电话。(電話をしています。)
持続我在沙发上坐着。(ソファーに座っています。)

しかし、「在」と「着」が同時に用いられることもよくあります。一定の時間内に動作が継続的に行われる場合、進行か持続か区別がつきにくいので、以下のように同時に用いることもあります。

wǒ zhèng kàn zhe diàn shì ne。
电视呢。
私はテレビを見ています。

    

2、肯定文

「着」を用いた中国語の持続を表す文章では、先述したように、動詞述語文が基本形になります。動詞の後に「着」をつけます。

文法:主語+動詞 +着+ (目的語)
tā chuān zhe yī shēn xīn yī fú 。
她穿一身新衣服。
彼女は新しい服を着ている。
wǒ dài zhe bǐ jì běn diàn nǎo 。
我带笔记本电脑。
私はノートパソコンを持っている。
wǒ tīng zhe ne 。
我听呢。
聞いてるよ。

     

3、否定文

持続の否定文では、「没(有)」を用います。否定形の「没」は、動詞の前に持ってきます。ただし、否定文の場合は「~していない」となるだけなので、「着」が残って使われる場合と、否定文にしたときに持続している状況でなくなっている場合には「着」は残りませんね。

文法:主語+ 没+動詞+着+目的語
没有开着
mén méi yǒu kāi zhe 。
ドアは開いていません。
我在外面等着你。⇒没等你了,我先走。
wǒ zài wài miàn děng zhe nǐ 。⇒ méi děng nǐ le , wǒ xiān zǒu 。
外で待っているね。⇒待たないよ、先に行くね。

    

4、疑問文

中国語の持続の疑問文には、最後に「吗」をつける諾否疑問文があります。また、最後に「没有」を用いて、「(~していないの?)~していますか?」というように、否定形で疑問文を作ったりもします。日本語でも、「ご飯食べてないの?」は「ご飯食べた?」と同じ意味になりますよね。

文法1:主語+ 動詞+着+(目的語)+吗(ma)?
nǐ tīng zhe wǒ de shuō huà má ?
你听我的说话
私の話を聞いているのですか?
wǒ zài zhè lǐ děng zhe nǐ jiù kě yǐ le má ?
我在这里等你就可以了
ここで待っていればいいの?
文法2:主語+ 動詞+着+(目的語)+没有?
mén kāi zhuó méi yǒu ?
门开着没有?
ドアは開いていますか?
shuì zhuó méi yǒu ?
睡着没有?
寝てる?

    

      

 ポイントはここだ!



中国語の持続文

1、基本形の動詞述語文では、「主語+動詞+着」となります。
2、連動文では、「主語+動詞+着+動詞2」となります。
3、存在文では、「場所や時間+動詞+着+ものや人」となります。


進行形と持続の違い
進行形の「在」や「正在」、「正」は、動作が進行しているときに用い、持続の「着」は状態が静止したまま継続している場合に用います。ただし、進行の「在」と持続の「着」を同時に用いることもあります。

持続の「着」の否定形と疑問形
1、
持続の否定文では、動詞の前に「没」や「没有」を置きます。
2、持続の疑問文では、「吗」「没有」を置きます。