第7課 形容詞

第7課では、中国語の形容詞について解説していきます。中国語の形容詞は、英語と違い、必ずBe-動詞と一緒に使わなければならないというわけではありません。形容詞述語文では、形容詞を文の述語として直接置くことができます。形容詞だけに注目して、今回は勉強してみましょう!

もくじ
1、中国語の形容詞について
2、形容詞述語文
(1)肯定文の作り方
(2)否定文の作り方
(3)疑問文の作り方
3、主述述語文
(1)肯定文の作り方
(2)否定文の作り方
(3)疑問文の作り方
ポイントはここだ!

1、中国語の形容詞について

1、中国語の形容詞について

形容詞とは、人や物に対してその状態や様子を表す品詞です。例えば、「大きい」「きれい」「寒い」などです。中国語の形容詞とは、「大」「漂亮」「冷」など日本語の形容詞や形容動詞と同じものです。ですので、たくさんの形容詞を覚えることと、その使い方、つまり形容詞文(形容詞述語文)を学べば、中国語の形容詞について理解が深まりますよ。

      

中国語の基本形は「主語+述語」です。その述語に何がくるのかで、区別することができます。日本語や英語でもイメージしやすいのが、主語+動詞の動詞述語文と、主語+形容詞の形容詞述語文です。中国語では、主語の直後に直接名詞を置くこともできます、これを名詞述語文といいます。さらに、主語自体が述語に入っている文を主述述語文といいます。

中国語の形容詞を勉強するにあたり、以下の区別を理解しておきましょう。

基本の形文法例文
名詞述語文主語+名詞今天星期 。
動詞述語文主語+動詞他学习中文 。
形容詞述語文主語++(程度副詞)+形容詞今天很冷 。
主述述語文大主語+小主語+述語今天天气很好。

      

2、形容詞述語文

2、形容詞述語文

形容詞述語文は「何がどんなだ」と人や事物の性質・状態について描写します。中国語では、主語+(程度副詞)+形容詞のように、形容詞をそのまま述語として置くことができます。性質的な形容詞が述語になるためには、程度副詞が必要です。

   

(1)肯定文の作り方

形容詞述語文は、主語+「很hěn」などの程度副詞+述語の形容詞という語順になります。ただし、比較や対象を表すケースでは、程度副詞はつけない場合もあります。

程度副詞あり

文法1:主語+程度副詞+述語(形容詞)
zhè gè hěn xiǎo 。
这个很小
これは小さいです。
fáng jiān hěn gān jìng 。
房间很干净。 
部屋はきれいです。

   

程度副詞の日本語訳について
程度副詞は、よく「很hěn」が使われます。日本語に訳す時、 肯定文なら「很hěn」 を訳さないのが一般的です。ただし、 「很hěn」 にアクセントを置いて強く読むと「とても、非常に」の意味を表します。

以下のような程度副詞がよく使われます。日本語に訳すときには訳さないこと基本です。ですが、「今天非常冷!(今日はものすごく寒いよ!)」という強調したいときなどは訳します。

「很hěn」…とても
「非常fēi cháng」…非常に
「挺tǐng」…とても、たいへん
「最zuì」…最も
「特别 bié」…すごく、特に
「真zhēn」…本当に
「太tài」…あまりにも
「比较 jiào」…比較的

などがあります。

    

程度副詞なし

比較や対象を表す場合には、程度副詞をつけないことがあります。例えば、「今天冷。昨天不冷。」の場合、昨日と比べているので、程度副詞をつけなくてもよいです。

文法2:主語+述語(形容詞)
gē gē ǎi , dì dì gāo 。
哥哥矮、弟弟高。
兄は背が低く、弟は高い。
zhè tái diàn nǎo kuài , nà tái diàn nǎo màn 。
这台电脑快、那台电脑慢。
このパソコンは速いが、あのパソコンは遅い。

    

(2)否定文の作り方

形容詞述語文の否定文では、「不bù 」を用います。性質的な形容詞が述語になっているときには、形容詞の前に「不太」という否定を表す副詞をつけます。否定文の場合「不太」という程度副詞を用いた場合は、日本語訳に反映される場合が多いです。

文法:主語+不bù+(程度副詞)+述語(形容詞)
tā de gè zǐ bù gāo 。
她的个子高。
彼女は背が高くないです。
tā de gè zǐ bù tài gāo 。
她的个子不太高。
彼女は背があまり高くないです。

    

(3)疑問文の作り方

形容詞を使った形容詞述語文では、疑問文を4通りの方法で作ることができます。中国語の疑問文を作る基本の4つとも言えますので、形容詞疑問文だけではなく他にも応用できる疑問文の作り方として、しっかりマスターしましょう。

形容詞述語文の疑問文の作り方は

諾否疑問文…「吗」を用いる
反復疑問文…形容詞を繰り返しす
選択疑問文…「还是」を用いる
疑問詞疑問文…「怎么样zěn me yàng」を用いる

諾否疑問文

諾否疑問文は、他の文でもよく用いられます。最後に「吗」をくっつけます。日本語の「~か」のようなイメージです。

文法:主語+述語(形容詞)+吗?
dōng jīng de xià tiān rè mɑ ?
东京的夏天热吗
東京の夏は暑いですか?
zhè zhǒng jú zi tián mɑ ?
这种橘子甜吗
このみかんは甘いですか?
nǐ mèi mei gè zi gāo mɑ ?
你妹妹个子高吗
あなたの妹さんは背丈が高いですか?

反復疑問文

反復疑問文では、形容詞を繰り返して疑問文を作ります。この疑問文の言い方も中国ではよく使われます。会話の中では、主語を省略して「好不好」「热不热」のように使うこともあります。

文法:主語+形容詞+不+形容詞?
běi jīng de dōng tiān lěng bù lěng ?
北京的冬天冷不冷
北京の冬は寒いですか?
zhè gè píng guǒ tián bù tián ?
这个苹果甜不甜
このリンゴは甘いですか?
nǐ mèi mèi gè zǐ gāo bù gāo ?
你妹妹个子高不高
あなたの妹さんは背丈が高いですか?

選択疑問文

選択疑問文では、「还是」を用いて疑問文を作ります。日本語の「~ですか、それとも~ですか」のようなイメージです。文章が少し長くなりますね。

文法:主語+形容詞+还是hái shì+(主語+)形容詞?
zhè tái diàn nǎo kuài hái shì nà tái diàn nǎo kuài ?
这台电脑快还是那台电脑快?
このパソコンが速いですかそれともあのパソコンが速いですか?
nà tái kuài yì xiē
⇒ 那台快一些。  
zhè jiàn yī fú hǎo kàn hái shì nà jiàn hǎo kàn ?
这件衣服好看还是那件好看?
この服が合っていますかそれともあれが合っていますか?
zhè jiàn hǎo kàn 。
⇒ 这件好看。  

疑問詞疑問文 (「怎么样」)

形容詞述語文の場合、疑問文を作るときには、「怎么样」を使います。「怎么样」は様子や状態を聞くのに適している中国語です。主語の後に直接「怎么样」をくっつけます。この疑問文も中国語の会話ではよく出てきます。「〇〇怎么样」のように使います。

文法: 主語+怎么样zěn me yàng?
shēn tǐ zěn me yàng ?
身体怎么样
hěn hǎo。 / yì bān bā 。 / bú tài hǎo 。
⇒ 很好。 / 一 般吧 。 / 不太好。
zuì jìn gōng zuò zěn me yàng ?
最近工作怎么样
hěn shùn lì/ hái nà yàng/ yì bān ba/ bú tài shùnlì
⇒ 很顺利 /还那样 /一般吧 /不太顺利。

     

形容詞述語文の疑問文に対する答え方
形容詞述語文の疑問文では、その状態を答えることになりますので、肯定文同様に「很」や「太」などの程度副詞が必要になる場合があります。例えば、「身体怎么样?(体調どう?)」という疑問文に対して「我很好(良いよ)」と答えるときは、「×我好」とは言うことができないので、「我很好」で「とても良い」ではなく「良い」という意味になります。もちろん、「とても」を強調したいときには、「很」を強く読み、意味として「とても良い」と表現できます。

     

3、主述述語文

3、主述述語文

主述述語文は、主述構造が述部の主な要素となります。つまり、述語が主語っぽくなっている、または主語節があるということです。「象は鼻が長い」と同じような構造となり、日本人には使いやすい文型です。基本形は、「大主語+小主語+(程度副詞)+形容詞」です。

   

(1)肯定文の作り方

主述述語文の肯定文では、主語のあとに小主語がきます。つまり、文の中に主語が2つあるようなイメージです。日本語でもありますよね。

文法:(大)主語+小主語+(程度副詞)+述語(形容詞)
tā gè zi gāo 。
他个子高。
彼は背が高い。
wǒ yá téng 。
我牙疼。
私は歯が痛い。
wǒ mā ma hěn piào liàng 。
我妈妈很漂亮。
私の母はきれいです。
jīn tiān tiān qì hěn hǎo 。
今天天气很好。
今日は天気が良いです。

    

(2)否定文の作り方

否定文では、「不」「不太」を用います。ただし、「太」という程度副詞を用いる場合は、形容詞の性質的な要素を含んでいるため「あまり~でない」と日本語訳に反映される方が多いです。

文法1:(大)主語小主語+不bù+述語(形容詞)
wǒ mèi mei gè zi bù gāo 。
我妹妹个子不高。
私の妹は背が高くないです。
文法2:(大)主語+小主語+不太bú tài+述語(形容詞)
wǒ jiě jie bú tài piào liàng 。
我姐姐不太漂亮。
私の姉はあまりきれいではないです。

    

(3)疑問文の作り方

主述述語文では、形容詞述語文と同様に4パターンあります。特に変わりはありません。

諾否疑問文nǐ shēn tǐ hǎo mɑ ?
你身体好
反復疑問文nǐ shēn tǐ hǎo bù hǎo ?
你身体好不好
選択疑問文nǐ shēn tǐ hǎo hái shì bù hǎo ?
你身体好还是不好?
疑問詞疑問文nǐ shēn tǐ zěn me yàng ?
你身体怎么样

    

主述述語文の「的」を使った言い換えと意味の違い
例えば、「他个子很高」は「他的个子很高」のように言い換えることができます。しかし、この2つには微妙なニュアンスに違いがあります。「他个子很高」の場合、大主語の「他(彼)」について話をしているという感じです。「他的个子很高」の主語は「他的个子(彼の身長)」となりますので、彼の身長について話をしていることになります。話題をどこに置くかがポイントとなります。

      

 ポイントはここだ!



形容詞述語文

1、形容詞述語文の基本形は「主語+(程度副詞)+述語(形容詞)」です。程度副詞には、種類が色々とありますが、日本語に訳さないことがあります。
2、比較や対象を表す場合には程度副詞をつけないことがあります。
3、形容詞述語文の否定形は「不」「不太」を用います。疑問文では「怎么样」を用いて状態を質問します。

主述述語文
1、主述述語文の基本形は「大主語+小主語+(程度副詞)+形容詞」です。主語が文の中に2つある「象は鼻が長い。」のような文章です。
2、否定文や疑問文は形容詞述語文と同じです。
3、主述述語文は、大主語と小主語の間に「的」を付けて言い換えることができます。


程度副詞について
1、形容詞述語文では、一つの文章として「×今天热。」と言うことばできいないので、程度副詞を用いて「今天很热。」と表します。しかし、日本語訳には基本的に反映されず「今日は暑いです。」とされます。
2、形容詞述語文でも主述述語文でも、否定文で程度副詞が用いられる場合は、日本語訳に入ってきます。
3、疑問文の答えとして、程度副詞が入ってくる場合には、日本語訳に反映されないことが多いです。
4、比較や対象の場合、程度副詞は省かれる。例えば、「今天太冷。」に対して、「今天冷。(昨天不冷)」と程度副詞がない場合は、昨日と比べて寒いというニュアンスがあります。