来源:澎湃新闻 2021年9月22日 07:20
「ネット依存の高齢者」を救え。「シニア用」のAPPが必要でない理由。
最近、あるネットユーザーがアップロードしたスクリーンショット画像が広く物議を醸しています。この画像にはなんと早朝3時に、ゲーム内で趙雲「5殺」をした高齢の女性が写っていました。これが本当におばあさんが早朝にオンラインで遊んでいるとしたら、それはちょっとおかしな妄想で疑ってしまいますよね。しかし、2021年の今の時代なら、そのようなことが実現に起こりうるのも不思議ではないかもしれません。
「ネット依存症の高齢者」は単なるうわさ話ではありません。「高齢者のインターネット生活2020」の統計データによると、60歳以上のシニアユーザーの1日の平均利用時間は64.8分で、0.19%のシニアユーザーは1日に10時間以上ネットを利用しているといわれています。インターネットが「高齢者へ合わせて」変化していくにつれて、それぞれの好みに迎合したオンラインプラットフォームの出現、日常生活における娯楽時間の増加、交流もネットワーク化の傾向にあります--スマートホンを使いこなす高齢者もだんだんと増え、便利さをもたらすと同時に、ネット中毒になる人も一部分出てきています。
「インターネット中毒の高齢者」の問題を解決するためには、オンライン・ガバナンスという一面だけに力を入れてはいけません。当然のことながらより多くの高齢者にとって、家庭生活の中でやることがあったり、精神的な支えがあったりすれば、バーチャルな世界に溺れてしまうという人は少なくなるでしょう。 社会にとっては、高齢者が老後も自分の能力を生かし社会に貢献したり、老後の楽しみを持って生活したりすると、使ってばかりだった携帯電話を投げ出すこともできないことではありません。家族にとっては、お年寄りに愛すべきものを持ってもらったり、頼るべきものを持ってもらったり、一家団欒を楽しんでもらったりすれば、ゲームやドラマの世界からより遠ざかることができるでしょう。高齢者をいたわるには、まず「ネット依存症」をやめてもらうことから始めるといいかもしれません。
【重要単語】
:助ける、力になる
:インターネット依存症、ネット依存症
:ややもすれば、ともすれば、何かというと
:スクリーンショット
:強い関心を寄せる、大いに注目する
:還暦、満60歳
:ゲームのランキングモード
:ゲームのキャラクターの名前
:想像力を大いに発揮すること
:写る、照らす
:相手の好みにつけこむ、人の好みに迎合する
:押し出し、(金属などを)型から押し出すこと
:~に向かう、~に傾く
:心を奪われる、夢中になる
:方法、技能
:まじりまじり、ながめる、見つめる
:気持ちを寄せるところがある、精神的な支えがある
:バーチャル
:高齢者が定年後も体力・専門知識・趣味等の能力生かし、生きがいを持って社会参加できること
※「老有」は高齢者が保障される権利のことで、「老有所〇」の場合「〇」は高齢者が保障される権利の内容を指す、「老有所乐」「老有所爱」など。
:一家団欒の楽しみ
:ドラマ、映画等の鑑賞
:(~しても)かまわない、差し支えない