来源:新华社 2021年6月30日 17:33
世界スパコン500番付 日本が連続1位・中国は最多
最新のスーパーコンピューター世界TOP500ランキングが6月28日に発表され、日本のスーパーコンピューター「富岳」が連続で世界1位を獲得しました。中国は186台がランク入りして、前回より数は減ったものの、ランク入りした数で引き続き世界一となりました。
今回のランキングによると、「富岳」は測定で処理速度が毎秒44京2千兆回に達し、2位につけた米国のスパコン「サミット」の約3倍となりました。「富岳」の最高処理速度は毎秒1エクサ(100京)を上回り、一部の機関に「世界で初めて処理能力がエクサレベルに達したスパコン」と評価されています。「富岳」はARMベースのプロセッサを搭載して初めて1位になったスパコンとなり、48コアのA64FXプロセッサを搭載しています。
2位につけた「サミット」は米エネルギー省のオークリッジ国立研究所が開発したもので、現時点で米国最速のスパコンとなります。3位は米エネルギー省のローレンス・リバモア国立研究所の「シエラ」、4位は中国の「神威・太湖之光」、5位は米エネルギー省のローレンス・バークレー国立研究所の「パールマッター」となっています。「パールマッター」は今回初めて10位以内に入った唯一の新しいスパコンです。
今回のランキングを見ると、中国のスパコンが186台入り、ランク入り数で前回に続き1位となりましたが、前回よりは減少ししました。米国は123台で2位、以下、日本、ドイツ、フランスが並んでいます。中国は2017年11月以来、ランク入り数で8期連続世界一となりました。
メーカー別に見ると、中国の聯想(レノボ)が現在の世界最大のスパコンメーカーであり、浪潮集団が2位、中科曙光が4位に入っています。
【重要単語】
:スーパーコンピューター
:ランキング
:(ランキングやタイトルを)保持する、(もとの地位に)居残る
:ランキングに上がる
:(結果を)発表する.公表する
:ランキング一位
:演算する
: 頂上、頂点。ここでは米国のスーパーコンピューター「サミット」
:ピーク値、最高値
:プロセッサ
:コア
:下部組織、下部の機関
:Oak Ridge National Laboratory/オークリッジ国立研究所
:Lawrence Livermore National Laboratory/ローレンス・リバモア国立研究所
:Sierra/米国のスーパーコンピューター「シエラ」
:Lawrence Berkeley National Laboratory/ローレンス・バークレー国立研究所
:Perlmutter/米国のスーパーコンピューター「パールマッター」
:順次、順に従って
:占める
:次元
:Lenovo/聯想(レノボ)
:Inspur/浪潮集団
:SUGON/曙光情報産業株式会社